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『ぼくはルールに縛られたい』を描き終えて思うこと

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2023年から約2年間、ぼくのSNSで投稿していたエッセイ漫画『ぼくはルールに縛られたい』が今年の4月に無事に最終回を迎えることができました!

最後まで読んでくれたみなさま、ありがとうございます。

この記事では、どんなことを考えて描いていたとか、描き終えて思ったことをつらつら書いていくので興味のある方はお付き合いください。

発信再開、結果を出したい自分

この漫画のことを話すには、ぼくが当時どういう状況だったかを説明しておく必要があるのでまずはそこから。

『ぼくはルールに縛られたい』を描く前のぼくは、イケダハヤトさんのアイコンを描かせてもらったり、同時期コルクラボのマンガ専科に参加していた。おかげでフォロワーが増えたりもしたけど、その頃から体調を崩してしまい2年ほどSNSから離れていたんだ。

この間は「なんで漫画を描かないの?」とよく聞かれたけど、机に座ると心臓がバクバクするし息苦しくなって、「体が嫌がっている」としか答えられない状況だった。また元の体調に戻るのか考えると不安で、人生で一番辛かったかもしれない。

その後、体調も徐々によくなりSNSで漫画での発信を再開することにした。

その間にも、コルクラボで仲良くなったみんなや周りは、どんどん結果を出していた。だから、ぼくも発信を再開するには結果を出して絶対次につなげたいという強い気持ちがあった。

つまり『ぼくはルールに縛られたい』には、そんなぼくの並々ならない思いが詰まっていると思う。

言葉にするなら「この漫画をきっかけに絶対に仕事をもらう!連載をするのだ!」という思いだ。

そんなゴールを掲げて、どうしたら届けたい人に届くだろうとか、どんな見せ方をすれば興味を持ってくれるだろうとか、そんなことばかり考えて淡々と2年間描いていた。

▲ターゲットを決めた後、漫画のジャンルの方向性を検証したラフ。

 

▲予め最終話までの話や展開はスプレッドシートで整理した。

漫画を通して表現したかったこと

エッセイ漫画はすごく可能性があると思っている。自由度が高いし自分の体験や考えを作品にするという点では、ヒップホップのリリックにも似た面白さがある。自分なりのエッセイ漫画を一度SNSで描いてみたかった。

“SNSで”としたのは、エッセイ漫画が他の人でも共感しやすいジャンルで、SNSでの連載に向いていること。また自分の絵柄にはそれなりに自信があったので、その場で作品をアップした時にどんな反応があるのか見てみたかったというのがある。

テーマである“自分ルールを持つこと”は、ぼくの自分ルールが多いことから着想を得たものだ。描き出した当時、ネットや広告で、「自由に生きる」「自由に暮らす」「自由に働く」そんなワードを多く見かけた。でも、聞こえはいいが、叶えたい夢や理想の自分があったとして、そんなにも自由にいられるものだろうか。少なくとも、漫画家になると決めたぼく、家庭の事情があったぼくは自由ではなくずっと縛られていたし、そういう人の方が多いと思う。だから、そんな自分や頑張っている人を肯定する表現がしたかった。

もちろんぼくらしく、かわいくポップな表現で。

結果、イラストや漫画の仕事をいただけた

この漫画をきっかけにイラストや漫画のお仕事をいただけたので結果には満足している。

特に漫画に関しては連載中に3件相談があり最終的にその一つを実現することができたので万々歳だ。

それに、ルールに縛られているぼくという人間が「やる!」と決めて2年間を費やして漫画を完結させたことで、いろんな結果が出たことには大きな意味があったと思う。

ぼくみたいな賢くも器用でもない人間でも計画を立てて時間を費やせば結果を出せるということが証明できたわけだ。

ただ、これはぼくのやり方なので他の人に当てはめた時にうまくいくのかはわからない。

【まとめ】これからも、できることをやる

目的も達成できたので、『ぼくはルールに縛られたい』はここで一度区切りをつける。ただ、完結したのを機に1冊の本にまとめたので、しばらくはコミティアなどのイベントに出て直接売る形でいろんな人に読んでもらいたい。

イベントに出る度に、新しい出会いやお仕事のお話をいただけており、1人で描いていた時間がリアルな人との接点になっていくこの地道な方法が、今のぼくには一番楽しい。

まずは、この作品をきっかけに依頼いただいた『JAF会員が遭遇! 本当にあった怪奇談』の連載を頑張りたい。

もちろんその一方で新作も描いていく。いくつか考えている話はあるのだけど、どれもエッセイ漫画で、フィクションはその次に。

これからも楽しみにしてもらえたら嬉しいです!

ABOUT ME
やだオスカル
会社に勤めながらイラストやマンガを描いています。シンプルでかわいいものが好き。ご依頼はメールにて▶︎Mail:yada_oscar@icloud.com
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